川口淳-焼物-土・釉・高火度焼成 その2
会期:2021年10月2日(土)~10月22日(金)
作家在廊日:10月2、3、9、10、11、16、17、22日
(追加在廊日が決まり次第、情報更新致します。)
館游彩における2019年「―焼物―土・釉・高火度焼成」の展覧会に続き、
基本コンセプトに変わりなく、同タイトルで「その2」として展覧会を
開催いたします。コンセプトの詳細は2019「川口淳展」を是非ご覧ください。
展覧会を終えて
COVID-19の流行も3年目を迎えようとしている。
外出には気を遣う日々が続いている中での展覧会であり、
出会える人の数は少ないが久しぶりの再会がうれしい。
会場に展示された作品とうつわ達を静かに眺められる時間は貴重だ。
人の心を魅了する精緻な技術、釉薬の美しさ、表現の神秘性などから離れ、
ただ焼き物をするということを意識しつつの制作も、
俗な向上心が働いて次第に目標から遠ざかってゆくが、
改めて焼き物を造るという楽しさの城門の前に立ったように感じられた。
今後は城内に入れるように精進したい。
最後になりましたが、それぞれの手段でメッセージを送ってくださった方々、制作を助けてくれた方々、
発表の場を与えてくださった館・游彩に感謝いたします。
川口淳
1951―神奈川県横浜市生まれ
1963―美大進学をこころに決める
1964―農夫になろうとするも農政に絶望する
1965―僧侶になろうとするも俗境に絶望する
座禅三昧の一年を過ごす
1966―魂と体の遊離を経験するも中毒性を見、両者の不離一体に努める
住所不定無職の生涯をこころに決める
1970―世界の共通語、美の原点は工芸と認識する
1975―京都市立芸術大学を卒業後、自由気儘勝手な生活を送る
1997―シナイの風景とベドウィンとの生活の中で、基本的な生活の仕方と
風景の中に隠されたメタファーを読み取る力をすっかり失っていたことに気づく
世界が愛で出来ていると認識し、未来に希望をもつ
2007―ヒジュラをおこなう
2011―オールを持って海に漕ぎ出すことを決意する
2021―オールをパドルに持ち替える