川口淳 展 -焼物-土・釉・高火度焼成

川口淳 展 -焼物-土・釉・高火度焼成

会期:2019年4月6日(土)~4月23日(火)

・初日17時~Welcome drinkを提供させて頂きます。

・メイン作品の他、器作品も展示予定

 

「陶を手段にした目論見のない、ただ焼き物である為に土、釉、焼成の基本に絞り、制作の過程で生じる

多くの魅力的現象を極力排除する様に努めた。自然が作り出す壮大で神秘的な美しさを写し取ろうとし

たり宇宙に思いを馳せて神の領域に迫ろうとしたものではない。また、過去の名品の完成度に近づこう

と試みたものでもなく、詩情や郷愁に訴えかけたものでもない。殊更に釉や焼成の美しさを求めず、そ

れらにいわく有り気な現象や有りもしないものが有る様に見えることもしない。呪術的な匂いで宗教心

を誘い、特別なメタファーが隠されているかのような思わせぶりに頼らないよう努め、身体の一部を痕

跡として残すことも避けた。超絶な技法の駆使で人目をひいたり時代の日差しを追ったりせず、単純な

繰り返しの作業とした。」    川口 淳

 

—展示会後記—

構想から2年を掛けた私の焼物制作に於ける総括的、声明文的展示会を終え、これを

一つの区切りとして次なる展開に向けて更に精進、制作を続ける所存です。

今回の制作に於ける私の思いを感じて下さったのか、普段なかなかお会いできなかっ

た多くの方々に見ていただけたことも嬉しいことでした。ご多忙中にもかかわらず展

示会においでくださった皆様ありがとうございました。

今回の作品発表の場と時間を与えて下さった画廊と制作に協力してくださった友人た

ちに感謝いたします。是非とも作品を見ていただいてお話を伺いたかった幾人かの方

々は既に亡くなられていて、残念な思いと月日の流れを感じましたが、同時にまだや

らなければならない仕事が残っていると改めて思った展示会でもありました。

2019/04/24           川口淳

―略歴―

1951―神奈川県横浜市生まれ

1963―美大進学をこころに決める

1964―農夫になろうとするも農政に絶望する

1965―僧侶になろうとするも俗境に絶望する

座禅三昧の一年を過ごす

1966―肉体と魂の遊離を経験するも中毒性を見、両者の一体化に努める

住所不定無職の生涯をこころに決める

1970―世界の共通語、美の原点は工芸と認識する

1975―京都市立芸術大学を卒業後、自由気儘勝手な生活を送る

1997―シナイの風景とベドウィンとの生活の中で、基本的な生活の仕方と

風景の中に隠されたメタファーを読み取る力を

すっかり失っていたことに気づく

世界が愛で出来ていると認識し、未来に希望をもつ

2007―ヒジュラをおこなう

2011―オールを持って海に漕ぎ出すことを決意する

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