2018.3.27

パート・ド・ヴェール体験教室

3月24日(土)に「パート・ド・ヴェール体験教室」が実施されました。
講師にガラス作家の大谷佳子氏をお招きし、パート・ド・ヴェール(鋳造ガラス)の技法を
教えて頂きました。

パート・ド・ヴェール(鋳造ガラス)とは
古代メソポタミアに始まったガラスの技法です。
粘土などで原型を作り、耐火石膏で型をとります。
その型に粒や、塊り状のガラスを置き、窯で焼成した後、
型を割り出し、磨くなど加工を施して作品となります。

今回は、先生に予め耐火石膏で型をご用意頂き
直接石膏を削り出して型を作りました。
 

まず用意した下絵の裏側に木炭を塗り、表面を上にして石膏型に置きます。
石膏型と絵柄がズレないよう、合印をつけ注意しながら絵柄をなぞり
写します。

次に線かきへらを使い石膏型を削ってゆきます。
写した線をへらでなぞるようにして少しずつ削ります。
一度、すべての線を削った後は、水につけ、石膏を柔らかくしながら
彫り進めます。

何度もなぞると、線が太く、溝が深くなり、光の陰影が強くなり
模様がはっきり見える作品になります。
線を細く、浅く彫ると柔らかな陰影の繊細な印象の作品になります。

線かきへらを倒す角度を調節して、削り出した溝がVの字になるようにすると
ガラスが流れ込みやすくなるそうです。

最後にイメージに合わせて色ガラスを選び、配置します。

焼成中に溶けたガラスの粒と粒の隙間にある空気が閉じ込められて、気泡ができます。
ガラスの粒が細かいほど、気泡が増え透明度が低くなります。

受講者の皆様に必要な分量の色ガラスを選んで頂きました。
この後は先生が一度持ち帰られ、焼成・加工して下さいます。

後日、先生より作品の窯入れ完了、後は無事に焼き上がりを待つばかりとの
ご連絡を頂きました。溶融温度850度を3時間保持、その後495度~455度の徐冷に5時間。
型から取り出し、磨いて完成となります。

ご参加下さいました皆様、作品がお手元に届くまで
今しばらくお待ちくださいませ。
 
 
 
 
 
 
講師のご案内

大谷 佳子 (ガラス作家)
神奈川県高座郡寒川町生まれ
1996年 女子美術大学芸術学部工芸科ガラスコース卒業
2000年 都立品川技術校金属造形科修了
2000年から現在、
女子美術大学芸術学部デザイン工芸学科ガラス非常勤講師
公募展 1995年より多数入選