2013.5.14

唐津へ行ってきました。

GW前の4月下旬、唐津へ出張に行ってきました。
初日に厳木(きゅうらぎ)の山合に陶房を構えていらっしゃる、岡本作礼氏を訪れました。

逞しいお体にお顔一杯の笑顔の岡本作礼先生

新玉ねぎやどんぐりをモデルにした作品,以前能登にこもって制作なさったパートドヴェールのさざえ皿など制作過程や動機について伺い、
岡本氏の視点で捉えた現代が伝統的な唐津焼の中にいかに取り込まれ、美しい作品となっているのかが分かりました。

奥様を混じえての楽しい時間を過ごした後、隆太窯へと向かいます。
当日太亀さんは個展の準備により不在でしたが、作品を拝見し買い付けをさせて頂きました。
どんな料理がこの器には合うのかと想像力が膨らみます。

2日目の最終日、鏡山に程近い川上清美氏の陶房を訪ねました。
陶房の周りには田園風景が広がり、空気も穏やかですが、一歩陶房に入ると空気が一変し、力強い作品が並んでおりました。

その中でも異質な花入れが目にとまり、川上氏にお尋ねすると、土の塊から削り出し、成形したものだそうです。
一日にできる量は限られてしまうが、毎朝仕事場にいくのが楽しみだったとおっしゃってました。

 

丁度窯炊きが終わり、お弟子さん達が掃除をしていらっしゃいました。

五連房の登り窯

その後、先生の元を独立された三藤るいさんをお訪ねしました。
外装、内装の照明・壁の色に至るまで三藤さんのこだわりがみられるギャラリーは三藤さんの世界を表現しています。

外壁は焼杉

 

効果的な照明の中に
作品が浮かび上がります

 

川上清美先生は、お弟子さん達に彼の持ち得る全ての技術を伝授し、独立を助けていらっしゃるそうです。
「全てを教える事ということは、弟子達も苦しむことになる。
自分の作品を作るには師のコピーではなく自分らしさを出すという壁にぶつかることになるから」とおっしゃっていらしたのが印象的でした。

 凛とした美しさと繊細さ、芯の力強さを併せ持つ三藤氏の作品はご本人を表していらっしゃるかのようです。

先生が「僕の弟子達はみんな優秀だよ」と、笑顔でおっしゃるように、先生の懐の広さの中で壁にぶつかりながら、真っ直ぐに着実に成長し、それぞれ自分の唐津焼に向かって模索していらっしゃる川上一門。

来年川上清美氏と一門による展示会を行う予定をしております。

 

今回の唐津訪問で素晴らしい方々と作品を直に触れ、目にした唐津焼の現代と未来。

是非皆様にも感じていただきたいと思っております。

〈入荷作品〉

岡本作礼

川上清美

中里太亀

三藤るい