2013.2.28
鬼の金棒
館には見た目の美しさ・使いやすさ
そのどちらも兼ね備えた作品が、いたるところに散りばめられております。
「鬼の金棒」靴べらもその一つです。
壁のオブジェ、かつ「靴べら」の用を満たす作品です。
作者は、館の門扉やメインギャラリーの階段手すりなどを制作された金工作家の佐藤忠氏。
オーナーの「鬼の金棒もしくは野球バットの形の靴べら!」との要求に、
自ら難易度の高い金棒を選択されました。
制作が決定してからは、スケッチで何パターンも形状や、構造の打ち合わせを重ねました。

スケッチ

木で作られた模型
鋭く光るトゲには、燻した金の塗装、
持ち手に巻かれた鞣し革は、「鬼の手垢で薄汚れた感じ!」に仕上がっています。
使用する際は、トゲトゲフックから金棒を外すという仕掛けになっています。
この作品を初めてご覧になる方は、始めは靴べらと気づかれず、
説明後に初めて驚き、感動されます。
程よい重さと、柔軟性がとても使いやすいと評判です。
皆様の、驚きの表情を拝見することが私どもの喜びでもございます。
日々の生活の中に、心の豊かさと楽しさを感じて頂くためにも、
新たな作品を、作家と共に日々思考しております…。
<素材>銅・木(フック部分)
<サイズ>長さ:47 幅:7 厚さ:2.5(㎝)※フック部分含む
※作品に関してのお問い合わせは、下記電話番号またはcontactよりご連絡下さいませ。

(プロフィール)
佐藤 忠
1966年神奈川県に生まれる
1991年東京藝術大学美術学部工芸科卒業
東京藝術大学卒業制作 サロン・ド・プランタン賞受賞
1992年第一回ソニー・アート・アーティストオーディション展入選
1993年東京藝術大学大学院美術研究科鍛金専攻修士課程修了
2003年第39回神奈川県美術展 準大賞受賞
2006年文化庁新進芸術家国内研修制度研修員
2008年文化庁新進芸術家海外留学制度研修員(ベルリン)