2012.10.20

茨城県常陸大子にて漆搔き体験に行ってまいりました。

現在国産漆の産出量は全体の1%ほどで、殆どが中国やベトナムからの輸入に頼っています。
その希少な漆を採取する漆掻き職人の数も全国で50人前後となっています。
漆の採取期間は6月から10月までですので、それだけでは生活は成り立ちません。
その技術を継承する若手の職人の数は少なく、どんどん高齢化してきているのが現状です。 日本より人件費が安く安価に提供ができる中国でさえ 日本と同じように若い職人が減少し、生産が減っています。つまりは このままでは 漆の生産が危ういのです。
JAPAN=漆といわれている漆の工芸品の将来はどうなるのでしょう。
そんな危惧観を抱きながら、まずは現場へと、漆掻き職人歴4年の岡慶一さんのご指導のもと、館関連の建築家、作家の方々と漆掻きの体験をしてきました。

熟練の職人さんが採取する漆は量も質も変わってきます。漆の木が採取できるまでには12年ほどの年月が必要です。育てる期間・労力などを考えると、今何とかしなければという思いが強くこみあげてきます。
一掻きによる、この一滴が漆の伝統工芸製品の基盤となっているのです。この伝統を絶やさないためにも、皆さまとご一緒に何ができるか考えていきたいと願っております。